Birth 』 『 雨の情景〜はと 』 『 遺伝子の想い
『 なりたいもの 』 『 sensitive 』 『 mars 』
『 meets 』 『 the core 』 『 カケラ 』
『 roots 』



『 Birth 』

私が私になった日
それは初めて鏡をのぞいた日
三才のあの日

強い決心のもと
背伸びしてのぞいたタンスの鏡
映るはちいさなおんなのこ

(これが私なんだ)

(やあ)

(こんにちは)

(これからよろしく)


それはもうひとつの誕生日


*2003.07.06*

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『 雨の情景〜はと 』


そとぶる雨
駅のホーム
電車を待つわたし

見上げた視線の向こう
群れ動く鳩たち
一様に不規則に

そのなかにいち羽
しろい
 しろい
  しろいはと

視線が交差する永い一瞬
傘にはねる雨おと
近づく電車

グレーのプラット・ホーム
グレーの群れ
グレーの空

そのなかにあってなお
けっしてそれらにまじること無い
しろい"はと"


・・・つぎの瞬間
 いっせいに飛び立つ鳩の群れ

"はと"は一粒の光りになった


*2003.07.19*
(2000.06.XX)

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 『 遺伝子の想い 』


私はここにいる
ここに存在している

──なぜ?

こんなことをきっと誰もが
一度は考えると思う

私は今の両親から生まれた
その両親もそれぞれの両親から生まれた
さらにその両親も・・・

それは、鎖

ひとつひとつの輪っか(いのち)が
つながって出来た鎖
その鎖を辿ると最後は点になる

太古の地球
カオスの海に生まれた
小さなちいさな点

自も他もなく
あるのはただ
その存在・増殖のみ

あるときそれは突然おこる
自己の気づき
他者の発見
呼び合うように、求め合うように、
一気に始まる変化と進化

そして点は集まり、姿かたちを変え、
あたたかい海から大地へと
その生きる場所を広げていった

いま、人間は
その大地(地球)から空(宇宙)へと
その世界をひろげつつある

これも
地球生命の遺伝子の想い
・・・なのかもしれない

いつか、遠い未来
太陽も地球も寿命がきて消えるときのため
地球生命の遺伝子は気の遠くなるような
時間と手間をかけて
その準備をしているのかもしれない

遺伝子は生きよう広がろうとする
きっと、それは
宇宙の真理・仕組みなのだろう
ならば、私は静かにその声をきこう

いままでも、これからも

こんなに長い間かけて
大切に大事に慈しむように
育まれてきた遺伝子の鎖(想い)
それをはぐくむこの宇宙


 ───私は鎖の一部なのだ



*2003.07.19*
(2001.08.XX)







illustration by satomi



*2003.08.18*

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『 なりたいもの 』


大人でもなく子供でもなく
男でもなく女でもない

この国人でもなく
あの国人のでもない

ただ、自分でいたい

限りないこの時空で
限りある生命(いのち)として

何か透明な
得体の知れないものに向かってすすむ

その瞬間 瞬間

そこに在るものとして

ただ、わたしで在りつづけたい


*2003.08.19*

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『 sensitive 』


きずつくことを知らないきずつかない魂
はがねのようにかたい心

・・・・・・そんなものいらない

ハダカのまんまむきだしのやわらかい魂
きずついたやさしい心

どんなささいなコトでも
感じてしまえる
感じるのを止められない
つよい心

そんなあなたが私は好き


*2003.08.21*

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『 mars 』


火星に水は存在した
太古の昔は火星は青かったのだ

現在(いま)夜空に見える火星は
何かのシグナルのように
紅くあかく瞬いている

遠い未来
ひとが火星へ旅たつ時
地球から見える火星は青く耀いていることだろう
遠い過去の火星と、遠い未来の火星の姿がかさなる

海の生物が陸に上がり
陸の生物が空を飛ぶ
こんどはその大気の殻を破り
宙へとのりだす

そうして私たちは何処まで行くんだろう
何処へたどり着くのだろう・・・
何故、そうするのだろう




*2004.03.03*

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『 meets 』


100年前、私はまだこの世にいなかった
あなたもまだこの世にいなかった


7年まえ、私たちは出逢った


偶然に

必然に


100年後、私はもうこの世にはいない
あなたももうこの世にすでにいない

でもこれは確信

私たちはまた逢える
もう一度また出逢える

懐かしい友よ・・・Oh,my dear freind



memorial of Mr.Lloyd Ulyate

*2004.05.14*

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『 the core 』


 あなたが大事にしたいものは何ですか?
何をおいても大事にしたいものは
それさえ忘れずに生きていけば大丈夫

 己を欺かず、嘘偽り無く真っ直ぐに見定めて
あなたはあなたの大切なものへ向かって生きなさい
そしてその結果を潔く受け止めなさい
自ら行ったことに、誇りを持ちなさい

やり遂げたあなたの瞳の輝きを次への糧にするのです

そうやって生きてこそ、あなたはあなたの望んだ
たどり着くべき場所へ、たどり着くのです

忘れないで

あなたの大切なものは何ですか?




*200X.XX.XX*

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『 カケラ 』



 足もとノ小サナ石
地球ノカケラ

 私の吹くラッパ
地球ノカケラ

 私のこのカラダ
地球ノカケラ

すべてこの星、地球ノカケラ



私の触れるものはすべて地球ノカケラ
   
   
その地球は
   太陽ノカケラ

太陽は
銀河ノカケラ

銀河は
宇宙ノカケラ

そして


宇宙は * * * ノカケラ



*2006.07.10*

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『 roots 』


目を楽しませる花々

耳を憩わす木葉
           
命を繋ぐ果実          
 .             
すべては  
        
目には見えない    
           
土のなか  .     
            
根が支えてる  



目に見え、手に取れるものウケトルだけじゃなく

その背後にある“力・想い”

忘れたくない、

・・・大切にしたい!



*2008.10.20*

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